合同会社と株式会社の違い。どの辺が違うのか
全ての社員が有限責任社員である合同会社、
同じくすべての会社所有者たる社員が有限責任
である株主というスタイルの株式会社、パッと見た
感じはそれほど大きな違いはないように思います。
たしかに、全ての社員が有限責任で組織されている
という点は合同会社も株式会社も同じです。
ですが、その有限責任社員たちが持っている
権限に大きな違いが存在します。
株式会社の場合、その会社に対して出資した
金額の大小、すなわち持ち株数に対してその
権限が強くなったり弱くなったりします。
つまり株式会社の場合は多く金を払った奴が偉い
ことになっていくのです。
これに対して、個人個人の信頼関係を軸に
経営を行って行く事を建前とする持分会社
である合同会社では、１００万円の出資者も
３００万円の出資者も
同じ１つの持分を持つにすぎません。
出資額に対する持分の権限の違いは単純に銭金
の大小ではなく仲間内で話し合って決めてください
というのが合同会社のスタンスです。
同じ有限責任社員だけで組織される合同会社
ですが、これによって株式会社を設立した場合と
比べてより柔軟な組織運営をすることが可能
になるのです。
また、株式会社の場合決算内容を公示
しなければならないという義務が課せられてしまいますが、
合名会社、合同会社、合資会社といった持分会社には
決算公示義務が免除されています。
もともと持分会社というモノは、個人事業者などが一番最初に
法人化したり、お友達同士で起業する際に利用しやすい
ように制度が作られているため株式会社のように多くの
株主や債権者に対して会社の中身を公にするような
義務が緩和されています。
以下に株式会社と合同会社のメリット・デメリットをまとめます。
株式会社ではなく、合同会社を設立するメリット
- 少ない資金で設立することも可能
- 2週間という短い期間で設立できる
- 株式会社より設立費用が10万円程度安い！
- 外からの干渉を排除して仲間内で和気あいあいと運営できる
- 1人で設立することも可能
株式会社ではなく、合同会社を設立するデメリット
- 知名度が低く、お客などに怪しまれることがある
- 優良な出資者が見つからなければ、大きな金額の資金調達が困難
- 設立時にある程度まとまったお金（現物も可）を用意する必要がある
合同会社と株式会社の違い。どの辺が違うのか関連ページ
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